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アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ

2024.08.05

お知らせ, その他

アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ、新しく治療薬を導入いたしました。

●デュピクセント皮下注300mgペン

適用が認められれば、健康保険での処方が可能です。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎では、「IL-4」、「IL-13」をはじめとするサイトカインという物質が皮膚の炎症を引き起こし、皮膚のバリア機能低下やかゆみを誘発します。

一時的に良くなっても、皮膚の下で「炎症」という火種が残ってかくれている(かくれ炎症)可能性があります。炎症がひどくなる前に、きちんと治療することが大切です。

※サイトカインとは、主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、標的細胞表面に存在する特異物質受容体を介して極めて微量で生理作用を示し、細胞間の情報伝達を担っています。ホルモンとの明確な区別はありませんが、一般的にホルモンのように特定の分泌臓器から産生されるわけではなく、比較的局所で作用することが多いです。

アトピー性皮膚炎の治療目的

アトピー性皮膚炎の治療では、以下のような状態を維持することを目指します。

①症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態

②軽い症状はあっても、急に悪化することなく、悪化してもそれが続かない状態

アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気ですが、良い状態を維持することが大切です。

アトピー性皮膚炎の治療

治療の基本は、皮膚のバリア機能を補う治療(保湿)と、炎症を抑える治療(抗炎症療法)です。患者さんのその時々の症状の程度やライフスタイルなどに応じて適切な治療を組み合わせます。

デュピクセントとは

デュピクセントとは、タンパク質の一種でできています。飲み薬にすると胃腸で消化・分解されてしまい、お薬としての効果を発揮できないため、注射で投与します。

〇デュピクセントの続け方

デュピクセントの注射は、塗り薬を適切に使用しながら、医師に決められた投与量、投与スケジュールで行います。見た目に症状がなくても、潜在的な炎症が残っていることがあるため、寛解状態を6ヵ月維持することを目指します。

※寛解とは、病気が完全に治った(治癒)という状態ではありませんが、病気による症状や検査異常が消失した状態のことをいいます。

〇デュピクセントの作用のしかた

アトピー性皮膚炎は皮膚内部の炎症はかゆみを引き起こし、皮膚をかくことで皮膚バリアが壊れてしまいます。皮膚バリアが壊れると、アレルギーの原因物質をブロックできず、炎症が引き起こされ、アトピー性皮膚炎の悪循環が作られます。IL-4とIL-13は「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」のすべてに悪影響を与えています。

デュピクセントはIL-4とIL-13をピンポイントに抑えるお薬です。IL-4とIL-13を抑えることで、アトピー性皮膚炎の主な原因である「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」のすべてに対する効果が期待できます。

〇デュピクセントを投与できる方、できない方、注意が必要な方

【投与できる方】

今までの治療法で十分な効果が得られない生後6ヵ月以上のアトピー性皮膚炎の方

【投与できない方】

デュピクセントに含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方

【投与において注意が必要な方】

・生ワクチンを接種する予定のある方

・喘息等の他のアレルギー性疾患をお持ちの方

・寄生虫感染のある方

・妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方

・高齢の方

・小児の方

〇デュピクセントの投与後にご注意いただきたい症状

【過敏症反応】

主な症状としてふらつき感、息苦しさ、心拍数の上昇、めまい、嘔気、嘔吐、皮膚のかゆみや赤み、関節痛、発熱、血管性浮腫など

これらの症状がみられたら、投与を中止し速やかに主治医に相談してください。(注射直後だけに起こるとは限りません。)

【その他の副作用】

・注射部位反応 デュピクセントを注射した部位に、発疹や腫れ、かゆみなどの症状がみられる場合があります。

・ヘルペス感染 口周りや唇に発疹などがみられる場合があります。

・結膜炎 目やまぶたの炎症症状(赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など)がみられる場合があります。

また、デュピクセント投与中に、血中の好酸球数が増えることがあります。発疹、むくみ、咳、発熱、だるさ、息苦しさ、血痰、動悸、手足のしびれなどの症状がみられたら、主治医に相談してください。

デュピクセントは免疫の働きを抑えるため、寄生虫に対する抵抗力が弱まり、寄生虫感染をしやすくなる可能性もあります。寄生虫感染が治癒するまで投与を一時中止することがあります。

〇自己注射

当院では医師の判断の下、患者さんご自身やその家族がご自宅で注射を行う「事故注射」を処方しております。

・自己注射のメリット

通院にともなう時間的な制約が軽減でき、ご自身の生活スタイルに合わせて治療することができます。

通院日を調整できるので、仕事や家族旅行、お子様の習い事などの活動範囲が広がります。

・自己注射を打つ場所

へそ周り5cm以下の腹部、太ももまたは上腕部の外側

〇デュピクセントの薬剤費の目安【成人の場合・3割負担】

・デュピクセント皮下注300mgペン

自己負担額(患者さんが窓口で支払う金額・薬剤のみの値段)

初回    外来で注射(2本使用) ¥37,028

2回目    外来で注射(1本使用) ¥18,514

3回目    在宅用自己注射のお渡し(2本 28日分) ¥37,028

※その他、在宅自己注射指導管理料等の料金が発生いたします。

〇高額療養費制度

この治療方法は非常に高額になることから、事前にお手続きをされることをお勧めします。

高額療養費制度とは、1ヵ月(その月の1日~末日)の間に医療機関の窓口で支払うべき額(自己負担額)が一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額(自己負担上限額)にまで抑えることができる制度です。

紹介ページを別途ご用意いたしますので、そちらをご参照ください。

処方は皮膚科にて承りますので、お気軽にご相談ください。

皮膚科診療時間

〇毎週木曜日 14:00~16:00

〇第2・第4・第5 水曜日 16:30~18:30

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〒471-0006 愛知県豊田市市木町5-1-2

24時間受付 0565-88-3311

診療時間
整形外科
9:00~12:00
15:30~18:30 /
内科
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毎月 第2・第4・第5水曜日 16:30~18:30

休診日:土曜日午後、日曜日、祝日

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